ここでの調達はあくまでも一品一様の火造り品部材とその加工製作を主体としています。
従来の調達では単に取引業者3~5社に見積依頼、その中から最も安いところにネゴをすれば良かったのですが、現状はそんなに簡単ではありません、かえって逆効果に安くなるより高くなってくることが多いからです。
何事にもこれからは調達の原点・調達人の初心にたちもどり考えてゆかなくてはなりません、調達するものを出来れば出来るだけただ価格だけでなくその成り立ちに至るまで知ることで本当のそのものの価値が解るようになるからです。 ものの価値が分からなくては本来の調達ができずまた調達人としての職務を全うできません。
それではどうすればいいのでしょう・・・次にわが社のありかたを公開することにします、ご参考になれば幸いです。
1、先ず設計からの図面を基にできれば材質、形状等をも再検討し、出来る範囲で安価でしかも製作しやすいものに変更できるかを考え設計と一緒に検討します。
2、最終決定された製作、単品図から社内での製作と社外とを分類、素材、製作外注の要求仕様書等を作成、あらかじめ信頼しうる取引先2、3社で下見積もり(かつ予算取)をします。
3、本見積の依頼をする業者の選定は一社か二社、信頼できかつ国内海外を問わず幅広く多くの繋がりの強い取引先を持ち、より視野の広いところでいまは出来れば一社にすることでしょう。
4、それは同時にある程度の設計が理解でき、図面を見てほぼそのものの価格と納期また何処のメーカにすれば最適かを即座に判断できるところがベストなのですが・・・
5、出来るところは本当に少ないといえるでしょう、いまや調達だけでは本来の調達はできません、設計、製造、他全てが一体となって取り組み、かつ一緒に考えてくれる本当のパートナーが必要なのです。
6、今まさに調達とはこれら全てを共有するものでなければなりません。
7、早くこれらに取り組むことにより、より賢明な調達ができることと確信します。
以上、調達とは、また国内海外を問わずより幅広い専門知識と経験、人間性豊かな 人脈等をも兼ね備えていなくてはなりません。 一度わが社をパートナーの一員としていただく事により、より充実したものになることは“火を見るよりも明らか”でしょう。
国内でダメなら広く海外にも目を向けより良きパートナーを見つけてやって行くのも一考でしょう。
“井の中の蛙とならないまでも”・・・
「人はみな 人それぞれ に 徳もてり 生かす殺す は みな己(おのれ)なり」
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